私たちライトハウスは日本国内で、子どもや若者たちが望まない労働や売買春の被害にあわない、「人身取引のない社会」の実現を目指し、活動する団体です。被害にあい心身ともに傷つけられ支配されると、誰でも外へSOSを求める事は大変困難になります。私たちは、LINEやメール、電話等、アクセスしやすい方法で支援する「相談窓口」、被害の予防や拡大防止を目指す「研修・啓発活動」、大人が子どもたちを守っていくための「政策提言」が主な活動です。
「ライトハウス」は英語で灯台をさします。人身取引という問題に光を照らし、「人身取引を見逃さない」、「人身取引の被害者を見捨てない」という理念のもとに、「遠くだけでなく、足元にも光をあて、暗闇の中で孤独に沈む人々の灯りとなる」という思いを込めて、団体名称にしました。
私たちの隣にいるかもしれない、人身取引の被害にあう人たち。中には幼い少年・少女もいます。2003年、私は人身取引撲滅の活動を推進するアメリカのNPOで活動をし、そこで初めて、長年売春をさせられていた人身取引の被害者である、若い女性たちと出会いました。
「人はこんなにも暴力的なことを、同じ人間にできるのか・・・?!」
その衝撃は悲しみとともに怒りに変わり、日本での活動を決意しました。米国で出会った被害者のなかには、東京の上野の風俗産業で働かされ、「転売」されるかたちで米国に来たというアジア人女性もいました。当時の私と同じ23歳の女性でした。
拠点を日本に展開し、まっさきにはじめたのは被害者の相談をうける窓口業務。どこにも相談できなくて困っている被害者のSOSは日本のいたるところから寄せられています。加害者に支配され、圧力をかけられながらもなんとか生き延び、そして私たちとつながることで心の拠り所を見つけています。
私たちの想い、それを一人でも多くの方々に人身取引の実態を知っていただき、被害にあう子どもたち・若者たちのために今、行動を起こしていただくこと。希望の光になるためのサポートをお願いしたいと考えています。
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